奈良美智さん以降、子供(特に少女)の無垢と隣り合わせの暴力性を持った作品が
まだまだ売れ筋として美術では流通してますね。
っていうか今後定番化するのでは?
それくらいまだまだたくさんありました。

もともと私がこの囲われた暴力に興味をもったのは
高校の時に読んだ石野卓球氏のインタビューでした。
そのとき卓球氏はそれをヘヴィメタルがなぜ日本でとても人気があるかの説明をとおして
語っていて、

「回りを安全に囲っておいてその中で暴力性を発揮させると日本人は強い。というか好き。
日本人みたいな保守的な国民性でも安心して暴れられるだろうね」

というような主旨のことを言ってはりました。

このことはアニメや、漫画にもあてはまるように思います。
かわいい絵柄でバーチャルに・安全に囲っておけば中では
どんな暴力的・性的シーンも安心してみれる。許容される。
(なんだか村上さんのアトムボーイの理論にとても近づいていますが…。)
このかわいらしさという隠れ蓑で様々なタブーを解禁するって
日本文化の大きな特徴の一つのように思います。

村上さんはこの「かわいい」というフレーズで
日本文化の特徴をアピールすることをとても重視されていますが、
このかわいいという言葉、イメージが日本文化において内包するものって
実際とても大きいと思いますし、さすがプレゼン力に長けてらっしゃるなと思います。

以前、売れ筋を表す文句として
「少女・エロ・トラウマ」
と評しましたところ、思いのほか反応がありましたが、
これにはもう一つ裏バージョンの少年編があります。

「少年・イノセント・おもちゃ(メカ)」
です。

京芸出身の男性アーティストこのタイプ多いですね。
大御所・ヤノベさん、金田勝一さん、最近ではパラモデルなどなど。


少年時代の記憶・遊び(玩具)をベースにそれぞれのアートにうまーく昇華されています。
これらの売れ筋テイストも「かわいい」日本文化の一つではないかと常々思っております。